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遮熱規格「JIS K 5675」と「JIS K 5602」の本質。実際の遮熱性能は「JIS K 5602」?

「JIS認証」から「全色測定データ開示」を重視する理由

建物の省エネ対策として、いまや欠かせない存在となった遮熱塗料。施工店様や設計者様が製品を選定される際、「JISマークの有無」を一つの判断基準にされているケースも多いと思います。当社でも以前は「JIS K 5675認証」を中心に訴求してきましたが、現在は「JIS K 5602に基づく全色の日射反射率データ開示」を重視したご提案にシフトしています。

なぜか。JIS K 5675は遮熱性能・耐候性・付着性など総合的な品質を担保する大切な規格です。一方で、「JISマークがある=選んだ色の遮熱性能が高い」とは必ずしも言えない面があります。お客様が本当に知りたいのは、

“自分が選んだその色で、どれだけ遮熱できるのか” という一点ではないでしょうか。

JIS K 5675とJIS K 5602の違い〜それぞれの規格の役割〜

まず前提として、JIS K 5675とJIS K 5602はそれぞれ目的の異なる規格です。混同されやすいため、整理してご説明します。

JIS K 5675:「屋根用高日射反射率塗料」の製品規格です。遮熱性能だけでなく、耐候性・付着性・耐水性・塗膜品質・品質管理体制など、塗料製品として必要な総合的な性能と品質管理体制を定めた品質規格です。基準を満たした製品はJISマークを表示することができます。

JIS K 5602:「塗膜の遮熱性能(日射反射率)の求め方」を定めた測定方法の規格です。塗膜が太陽光のエネルギーをどの程度反射できるか(日射反射率)を、精密に測定・評価するための規格です。JIS K 5675の遮熱性能の測定方法としてだけでなく、世界基準(ISO)にも対応しているグローバルスタンダードな試験規格です。

つまり、

「遮熱性能をどう測るか」=JIS K 5602 

「製品としてどんな性能を満たすか」=JIS K 5675、という関係です。

それぞれ役割が異なる規格であり、優劣の話ではありません。ただし、「JIS K 5675認証があること」と「選んだ色の日射反射率が明確であること」は、別の話です。当社が目指したのは、単なる認証取得ではありません。お客様が選んだ色の遮熱性能を、世界基準に基づき、透明性高く示すことです。だからこそ当社は、JIS K 5602により「全製品・全色の遮熱性能そのものを、どこまで厳密に証明できるか」という本質を重視しました。

当社が「全色データ開示」を重視する理由

JIS K 5675の遮熱性能基準は、「色の明るさ(明度)に応じて日射反射率が一定以上であること」という構造になっています。これは製品全体の品質保証としては有効ですが、「実際に選んだ色の日射反射率がいくつか」は、JISマークだけでは分かりません。たとえば、同じ製品でもダークグリーンを選んだ場合とライトグレーを選んだ場合では、日射反射率は大きく異なります。

だからこそ当社では、標準色の全色について、第三者機関によるJIS K 5602準拠の測定を実施し、色ごとの日射反射率データをオープンにしています。「この色を選んだら、日射反射率は○○%です」と具体的な数値でご案内できる——これが、当社が最も重視していることです。

ご用意しているのは、推奨する上塗り・下塗りの組み合わせごとの第三者機関によるJIS K 5602準拠の試験成績書です。施工店様がお施主様に「この色は日射反射率○○%で、屋根の温度上昇を確実に抑えられます」と、数字を根拠に自信を持ってご提案いただける体制を整えています。

JIS K 5602に基づく製品でも『補助金申請はこれまで通り可能』です

「JIS K 5675認証製品でなければ、補助金の対象外になるのでは?」というご不安を抱かれるかもしれませんが、ご安心ください。多くの自治体の補助金制度では、要件として「JIS K 5602に準拠した日射反射率の数値の提出」や「公的機関による試験成績書」が求められており、JIS K 5675認証の有無が直接要件とはなっていないケースが多くあります。

当社では補助金申請に必要なJIS K 5602準拠の試験データをご用意しておりますので、申請手続きについては安心してお進みいただけます。なお、補助金の要件は自治体により異なりますので、詳細は各自治体の窓口または当社担当者にご確認ください。

カタログの「JISマーク」より、選んだ色の「実測値」を。

JIS K 5675は総合的な品質保証として重要な規格です。ただ、お施主様が最終的に選ぶのは「製品」ではなく「色」です。

当社が全色のJIS K 5602測定データを開示しているのは、選ぶ色の遮熱性能を数値でご確認いただいたうえで、安心して施工をお任せいただきたいからです。JISマークよりも実測値を。その考え方が、当社の品質への向き合い方です。


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