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一緒じゃないの?日塗工番号とマンセル値の違い

理想の色を確実に発注するための基礎知識

理想の住まいを彩るために、避けては通れない「色」の指定。 図面を見ると「マンセル値」で書かれているのに、いざ塗料を選ぶ段階になると「日塗工番号」という言葉が出てくる……。そんな戸惑いを感じる方も少なくありません。 「理想の色を、間違いなく現場に届けるために」。 塗料メーカーである水谷ペイントが、この2つの記号が持つ役割の違いと、上手な使い分けのコツを分かりやすく解説します。

日塗工番号は、塗料を届けるための「共通言語」

「日塗工番号」は、一般社団法人 日本塗料工業会が発行している色見本帳の番号です(例:19-70A)。

この番号の最大の役割は、「日本全国、どのメーカーでも同じ色を作れるようにすること」にあります。いわば、塗料を注文するための「共通の商品コード」です。現場の職人や私たちメーカーが、間違いなく塗料を手配するために欠かせない、実務に特化した記号と言えます。

マンセル値は、色の個性を表す「プロフィール」

一方の「マンセル値」は、色を「色相(色味)」「明度(明るさ)」「彩度(鮮やかさ)」の3つの要素で数値化したものです(例:5Y 7/1)。

こちらは塗料の注文番号ではなく、「その色がどんな性質を持っているか」を客観的に示す数値です。そのため、「周囲の街並みになじむように、鮮やかさを抑えた色にする」といった景観条例の基準や、建築家が色彩設計を行う際の「設計図」としてよく使われます。

なぜ使い分けが必要なのか

一言でいうと、マンセル値は「理想(イメージ)」、日塗工番号は「現実(製品)」という関係にあります。

マンセル値は理論上の数値なので、無限に存在します。しかし、実際の塗料は「顔料(色の粉)」を混ぜて作るため、理論上は存在しても、塗料として再現するのが難しい色もあります。そのため実務では、まずマンセル値で理想のトーンを決め、次にその数値に最も近い「日塗工番号」を選んで発注する、というステップを踏むのが一般的です。

まとめ:理想の色を形にするためのお手伝い

もし設計図にマンセル値しか書かれていなくても、どうぞご安心ください。私たちメーカーや販売店は、その数値に最も近い日塗工番号(近似色)を探し出し、現場に最適な塗料をご提案させていただきます。

ただ、数値上の「一番近い色」が、お客様のイメージとわずかにズレてしまうことも稀にあります。私たちは、そのわずかな差を埋めるために、実際の塗料を塗った「塗り板サンプル」をご確認いただくことを大切にしています。

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