屋根用塗料Roof

ルーフマイルドSi

弱溶剤ポリウレタン樹脂のルーフマイルドUをベースとしてシリコン樹脂のシロキサン結合を付加させた、新しいコンセプトの屋根用塗料です。ポリウレタン樹脂結合力をシリコン樹脂がタイトにサポートし、優れた耐候性、耐久性を有します。また弱溶剤タイプで環境に優しく、臭いもマイルドです。

用途

  • 窯業系屋根材
    住宅屋根用化粧スレート、波形スレート、プレスセメントがわら
    乾式洋瓦(モニエル瓦・スカンジア瓦・バラマウント瓦)

    いぶし瓦への塗装は避けてください。
    乾式洋瓦(モニエル瓦・スカンジア瓦・パラマウント瓦)を塗装される場合は必ずエポックマイルドシーラーのカタログをご参照ください。

  • 金属系屋根材
    カラー鋼板(塗装溶融亜鉛メッキ鋼板、カラーアルミニウム板、塗装ガルバリウム鋼板)、表面未加工のアルミニウム板、表面未加工のアルミ合金メッキ鋼板(ガルバリウム鋼板)

    鋼板、フッ素鋼板、塩化ビニル鋼板、一般鉄部については別途屋根用塗料施工マニュアルを参照してください。

特長

低汚染性、高耐候性、高光沢、耐アルカリ性、防カビ・防藻性
2液型ポリウレタン樹脂の結合力とシロキサン結合が、汚れにくく耐久性のよい塗膜を形成し、優れた耐汚染性、高耐候性、耐アルカリ性を発揮します。
また水溶性成分を含んでいませんので、優れた防カビ・防藻性を発揮します。
幅広い素材に適応、塗り替えに最適、優れた作業性、塗シン希釈OK!
金属系屋根材、窯業系屋根材ともに適合します。弱溶剤系なので新築はもとより、フタル酸系、油性系やアクリル系等の旧塗膜にも塗装可能です。
強溶剤系塗料に比べ臭気が少なく、作業環境や塗装作業性に優れています。

塗膜性能

塗膜性能(窯業系)
試験項目 試験方法 結果
鏡面光沢度 JIS K 5600(60度) 78±2
耐おもり落下性 JIS K 5600 落球式 おもりWZ-500×30cm 異常なし
付着性 JIS K 5600(クロスカット法 2mm幅) 分類0
耐液体性 JIS K 5600(水道水 浸せき法) 23℃×7日間 異常なし
JIS K 5600(水酸化ナトリウム5% 浸せき法) 23℃×7日間 異常なし
JIS K 5600(硫酸5% 浸せき法) 23℃×7日間 異常なし
耐湿潤冷熱繰り返し性

JIS K 5600 23℃×18h浸せき/-20℃×3h/50℃×3h

10サイクル 異常なし
凍結融解繰り返し性 -20℃×16h浸せき/20℃×8h浸せき 10サイクル 異常なし

試験板:スレート板 乾燥条件:23℃×7日間放置

塗膜性能(金属系)
試験項目 試験方法 結果
鏡面光沢度 JIS K 5600(60度) 85±2
耐おもり落下性 JIS K 5600(デュポン式 500g×30cmx1/2Φ) 異常なし
付着性 JIS K 5600(クロスカット法 1mm幅) 分類0
耐液体性 JIS K 5600(水道水 浸せき法) 23℃×7日間 異常なし
JIS K 5600(水酸化ナトリウム5% 浸せき法) 23℃×7日間 異常なし
JIS K 5600(硫酸5% 浸せき法) 23℃×7日間 異常なし
耐屈曲性 JIS K 5600(円筒型マンドレル法) 2mm
引っかき硬度 JIS K 5600(鉛筆すり傷法) F〜H
耐中性塩水噴霧性 JIS K 5600 ソルトスプレー試験機 500h 異常なし
塗膜劣化の評価(さびの等級) JIS K 5600 沖縄県曝露場 24ヶ月 Ri 1(さびの面積0.05%)
耐結露白化性 塗装2h後、結露24h試験、2h後、目視判定 異常なし

試験板:冷間圧延鋼板(鉄板) 乾燥条件:23℃×7日間放置
下塗り材として、RMプライマーを塗付しています。

塗装仕様

住宅屋根用化粧スレートの塗装仕様

工程 使用塗料 希釈率 塗装方法 塗回数
(回)
塗付量
(kg/㎡/回)
塗面積
(㎡/セット)
可使時間
(23℃)
塗装間隔(23℃)
工程内 工程間 最終養生
素地調整 劣化塗膜、脆弱部分、塵あい、苔、油脂類は高圧洗浄機で除去後、充分に乾燥した清浄な面とする。(含水率は8%以下、PHは10以下)
下塗り マイルド浸透シーラー
主剤14kg 硬化剤1kg
既調合 ハケ・ローラー
エアレス
1(〜2)※1 0.1〜0.15 100〜150 5h以内 2h以上
3日以内
上塗り ルーフマイルドSi
主剤14kg 硬化剤2kg
5〜20%
(RMシンナー)
ハケ・ローラー 2 0.12〜0.15 53〜67 4h以内 4h以上
10日以内
16h以上
20〜30%
(RMシンナー)
エアレス 0.13〜0.16 50〜62

※1 15年経過した基材等、基材表面の劣化が進み脆弱になっている場合は、マイルド浸透シーラーを2回塗りしてください。
塗付量にシンナーは含まれていません。塗付量は条件により増減します。
塗料希釈は塗料用シンナーAの種類によって適合しないものがあります。その場合は、RMシンナーをご使用ください。

劣化が著しい住宅屋根用化粧スレート及びスレート系屋根材の下塗り材

工程 使用塗料 希釈率 塗装方法 塗回数
(回)
塗付量
(kg/㎡/回)
塗面積
(㎡/セット)
可使時間
(23℃)
塗装間隔(23℃)
工程内 工程間 最終養生
素地調整 劣化塗膜、脆弱部分、塵あい、苔、油脂類は高圧洗浄機で除去後、充分に乾燥した清浄な面とする。(含水率は8%以下、PHは10以下)
下塗り エポックマイルドシーラー
主剤10kg 硬化剤1kg
既調合 ハケ・ローラー
エアレス
1(〜2)※2 0.1〜0.15 73〜110 8h以内
(4h以上)
5h以上
7日以内
上塗り ルーフマイルドSi
主剤14kg 硬化剤2kg
5〜20%
(RMシンナー)
ハケ・ローラー 2 0.12〜0.15 53〜67 4h以内 4h以上
10日以内
16h以上
20〜30%
(RMシンナー)
エアレス 0.13〜0.16 50〜62

※2 20年以上経過した基材等、基材表面が劣化し特に脆弱になっている場合は、エポックマイルドシーラーを2回塗りしてください。
塗付量にシンナーは含まれていません。塗付量は条件により増減します。
発泡した場合はルーフマイルド用ローラー調整剤を主剤1缶に対して100cc添加してください。
塗料希釈は塗料用シンナーAの種類によって適合しないものがあります。その場合は、RMシンナーをご使用ください。

乾式洋瓦の塗装仕様

工程 使用塗料 希釈率 塗装方法 塗回数
(回)
塗付量
(kg/㎡/回)
塗面積
(㎡/セット)
可使時間
(23℃)
塗装間隔(23℃)
工程内 工程間 最終養生
素地調整 劣化塗膜、剥離塗膜、脆弱なスラリー層等をデッキブラシ、ワイヤーブラシ、皮スキ等を用い、手作業で除去する。
最後に高圧洗浄(吐出圧力12MPa{120kgf/cm2}程度)で完全に清浄な被塗面にする。
脆弱なスラリー層が残った場合は、シーラーの付着不良を起こす可能性がありますので完全に取り除く。
下塗り エポックマイルドシーラー
主剤10kg 硬化剤1kg
既調合 ハケ・ローラー 1(〜2)※3 0.15~0.20 55~73
(28~37)
8h以内 5h以上
7日以内
確認

シーラー塗装後、ガムテープ等で付着性を必ず確認してください。
1.テープに着色スラリー層が付着する場合は、再度シーラーを塗装してください。
2.テープに旧塗膜が付着する場合は、塗膜の膨れ、剥離、およびリフティングが発生する場合があります。
再度ケレン作業を行い付着不良の旧塗膜を除去後、再度シーラー塗装してください。

上塗り ルーフマイルドSi
主剤14kg 硬化剤2kg
5〜20%
(RMシンナー)
ハケ・ローラー 2 0.12〜0.15 53〜67 4h以内 4h以上
10日以内
16h以上
20〜30%
(RMシンナー)
エアレス 0.13〜0.16 50〜62

※3 基材表面が著しく劣化している箇所はエポックマイルドシーラーを2回塗りしてください。
冬季はエポックマイルドシーラーの乾燥が遅れます。塗料溜まりが出来ないよう2回以上に分けて塗装し、上塗りは翌日以降にシーラーの乾燥を確認後、行ってください。
塗付量にシンナーは含まれていません。塗付量は条件により増減します。
発泡した場合はルーフマイルド用ローラー調整剤を主剤1缶に対して100cc添加してください。
塗料希釈は塗料用シンナーAの種類によって適合しないものがあります。その場合は、RMシンナーをご使用ください。

プレスセメントがわらの塗装仕様-1

エナメル色の塗装仕様
工程 使用塗料 希釈率 塗装方法 塗回数
(回)
塗付量
(kg/㎡/回)
塗面積
(㎡/セット)
可使時間
(23℃)
塗装間隔(23℃)
工程内 工程間 最終養生
素地調整 劣化塗膜、脆弱部分、塵あい、苔、油脂類は高圧洗浄機で除去後、充分に乾燥した清浄な面とする。(含水率は8%以下、PHは10以下)
下塗り RMプライマー
主剤14kg 硬化剤1kg
5〜15%
(RMシンナー)
ハケ・ローラー 1 0.11〜0.15 100〜136 3h以内 4h以上
10日以内
15〜25%
(RMシンナー)
エアレス 0.15〜0.17 88〜100
上塗り ルーフマイルドSi
主剤14kg 硬化剤2kg
5〜20%
(RMシンナー)
ハケ・ローラー 2 0.12〜0.15 53〜67 4h以内 4h以上
10日以内
16h以上
20〜30%
(RMシンナー)
エアレス 0.13〜0.16 50〜62

旧塗膜がほとんど残っていない場合は、下塗りにマイルド浸透シーラーをご使用ください。
塗付量にシンナーは含まれていません。塗付量は条件により増減します。
発泡した場合はルーフマイルド用ローラー調整剤を主剤1缶に対して100cc添加してください。
塗料希釈は塗料用シンナーAの種類によって適合しないものがあります。その場合は、RMシンナーをご使用ください。

プレスセメントがわらの塗装仕様-2

メタリック色の塗装仕様
工程 使用塗料 希釈率 塗装方法 塗回数
(回)
塗付量
(kg/㎡/回)
塗面積
(㎡/セット)
可使時間
(23℃)
塗装間隔(23℃)
工程内 工程間 最終養生
素地調整 劣化塗膜、脆弱部分、塵あい、苔、油脂類は高圧洗浄機で除去後、充分に乾燥した清浄な面とする。(含水率は8%以下、PHは10以下)
下塗り 弱溶剤系 銀黒用 下塗 グレー
主剤14kg 硬化剤2kg
20〜30%
(RMシンナー)
エアレス 1 0.16〜0.18 89〜100 4h以内 4h以上
10日以内
上塗り ルーフマイルドSi
メタリック色
主剤14kg 硬化剤2kg
20〜30%
(RMシンナー)
エアレス 2 0.1〜0.11 73〜80 4h以内 4h以上
10日以内
16h以上

基材の劣化状況に応じて次の下地調整材を使用してください。セラフィックス、水系ルーファーEX、水系Eプライマー(詳細は下地調整材の単独カタログをご参照ください。)
塗付量にシンナーは含まれていません。塗付量は条件により増減します。
発泡した場合はルーフマイルド用ローラー調整剤を主剤1缶に対して100cc添加してください。
塗料希釈は塗料用シンナーAの種類によって適合しないものがあります。その場合は、RMシンナーをご使用ください。

陶器瓦の塗装仕様

工程 使用塗料 希釈率 塗装方法 塗回数
(回)
塗付量
(kg/㎡/回)
塗面積
(㎡/セット)
可使時間
(23℃)
塗装間隔(23℃)
工程内 工程間 最終養生
素地調整 劣化塗膜、脆弱部分、塵あい、苔、油脂類は高圧洗浄機で除去後、充分に乾燥した清浄な面とする。(含水率は8%以下、PHは10以下)
下塗り 陶器瓦用プライマー
主剤16kg 硬化剤2kg
5〜10%
(RMシンナー)
ハケ・ローラー 1 0.14~0.16 113~129 4h以内 16h以上
10日以内
15〜25%
(RMシンナー)
エアレス 0.21〜0.23 78〜86
上塗り ルーフマイルドSi
主剤14kg 硬化剤2kg
5〜20%
(RMシンナー)
ハケ・ローラー 2 0.12〜0.15 53〜67 4h以内 4h以上
10日以内
16h以上
20〜30%
(RMシンナー)
エアレス 0.13〜0.16 50〜62

塗付量にシンナーは含まれていません。塗付量は条件により増減します。
発泡した場合はルーフマイルド用ローラー調整剤を主剤1缶に対して100cc添加してください。
塗料希釈は塗料用シンナーAの種類によって適合しないものがあります。その場合は、RMシンナーをご使用ください。

金属系屋根材の塗装仕様

カラー鋼板全般・表面未加工のアルミニウム板・表面未加工のアルミ合金メッキ鋼板の塗装仕様
工程 使用塗料 希釈率 塗装方法 塗回数
(回)
塗付量
(kg/㎡/回)
塗面積
(㎡/セット)
可使時間
(23℃)
塗装間隔(23℃)
工程内 工程間 最終養生
素地調整 さびの発生が進行していたり、割れ、はがれ等のある場合は、3種ケレンによりさびや死膜を除去する。
ゴミ、汚れ、油分を除去し、乾燥した清浄な面にする。
下塗り RMプライマー
主剤14kg 硬化剤1kg
5〜15%
(RMシンナー)
ハケ・ローラー 1 0.11〜0.15 100〜136 3h以内 4h以上
10日以内
15〜25%
(RMシンナー)
エアレス 0.15〜0.17 88〜100
上塗り ルーフマイルドSi
主剤14kg 硬化剤2kg
5〜20%
(RMシンナー)
ハケ・ローラー 2 0.1〜0.12 67〜80 4h以内 4h以上
10日以内
16h以上
20〜30%
(RMシンナー)
エアレス 0.11〜0.13 62〜73

塗付量にシンナーは含まれていません。塗付量は条件により増減します。
発泡した場合はルーフマイルド用ローラー調整剤を主剤1缶に対して100cc添加してください。
塗料希釈は塗料用シンナーAの種類によって適合しないものがあります。その場合は、RMシンナーをご使用ください。
新設及び旧塗膜の状態が良い場合は、直接ルーフマイルドSiを塗装することも可能です。

カラー鋼板・溶融亜鉛メッキ鋼板(トタン)でさびが発生している場合の塗装仕様
工程 使用塗料 希釈率 塗装方法 塗回数
(回)
塗付量
(kg/㎡/回)
塗面積
(㎡/セット)
可使時間
(23℃)
塗装間隔(23℃)
工程内 工程間 最終養生
素地調整 さびの発生が進行していたり、割れ、はがれ等のある場合は、3種ケレンによりさびや死膜を除去する。
ゴミ、汚れ、油分を除去し、乾燥した清浄な面にする。
下塗り エポックマイルド#1000
15kg
15〜20%
(RMシンナー)
ハケ・ローラー 1 0.14〜0.16 94〜107 4h以上
25〜30%
(RMシンナー)
エアレス 0.15〜0.17 88〜100
上塗り ルーフマイルドSi
主剤14kg 硬化剤2kg
5〜20%
(RMシンナー)
ハケ・ローラー 2 0.1〜0.12 67〜80 4h以内 4h以上
10日以内
16h以上
20〜30%
(RMシンナー)
エアレス 0.11〜0.13 62〜73

塗付量にシンナーは含まれていません。塗付量は条件により増減します。
発泡した場合はルーフマイルド用ローラー調整剤を主剤1缶に対して100cc添加してください。
塗料希釈は塗料用シンナーAの種類によって適合しないものがあります。その場合は、RMシンナーをご使用ください。
さびが著しい場合は、エポックマイルド#2000が必要な仕様となります。

塗り替え(旧塗膜が水系、もしくは耐溶剤性が悪い場合)
工程 使用塗料 希釈率 塗装方法 塗回数
(回)
塗付量
(kg/㎡/回)
塗面積
(㎡/セット)
可使時間
(23℃)
塗装間隔(23℃)
工程内 工程間 最終養生
素地調整 さびの発生が進行していたり、割れ、はがれ等のある場合は、3種ケレンによりさびや死膜を除去する。
ゴミ、汚れ、油分を除去し、乾燥した清浄な面にする。
下塗り 水系ハイエポン
主剤9kg 硬化剤6kg
5〜7%
(希釈水)
ハケ・ローラー 1 0.16〜0.18 83〜94 4h以内 16h以上
7日以内
上塗り ルーフマイルドSi
主剤14kg 硬化剤1kg
5〜20%
(RMシンナー)
ハケ・ローラー 2 0.1〜0.12 67〜80 4h以内 4h以上
10日以内
16h以上

塗付量に希釈材は含まれていません。塗付量は条件により増減します。
発泡した場合はルーフマイルド用ローラー調整剤を主剤1缶に対して100cc添加してください。

カタログ・SDSダウンロード

  • SDSの2液型塗料は主剤と硬化剤、シンナーで種別があるものはセットで記載しています。
  • カタログは、文字のズレなどにより一部読みづらい箇所があります。あらかじめご了承ください。
  • 記載の内容は予告なく変更される場合があります。予めご了承ください。詳細につきましては最新カタログ・塗装仕様・SDS等でご確認ください。
  • カタログPDFデータを印刷する際、「統合中」と表示され印刷できない場合は、[印刷]→[詳細設定]の「画像として印刷」にチェックを入れて再度印刷をお試しください。